2024年 03月 29日
ブラックなお仕事
教育実習に行って、教師になるのをやめる学生が多いというネット記事を読みました。
私たちの時代は、教育実習を経験して教師になる決意をより強くしたものです。
今は逆かぁ…。
その記事の内容よりも、そこに付いているヤフコメの破壊力がすさまじい。
現職教員からは毎年多くの同僚が病んだり、途中退職をする現状が投稿され、元教員からは辞めて正解だった、自分の子どもが教師にだけはなって欲しくない現職教員の親など、教職を目指す学生さんに対して「悪いこと言わないから、教師だけはやめとけ」的なコメントが溢れていました。
教師のやりがいを前向きコメントしたのは、他の職業から教師になるために苦労して教職免許をとり、採用試験に合格した方だけでしたね。
学校や地域にもよると思いますが、3週間の教育実習で教師の働く様子を内側から見ちゃったら、生半可な覚悟ではこの仕事を選ばないでしょう。
それでもこの仕事を選んだとしたら、この仕事に対する強固な使命感をお持ちか、驚くべき鈍感力を備えているのかのどちらか。
意外に鈍感力保持者の方が良い先生になるかも。
もうすぐ始まる新年度からは、期待と不安に胸を膨らませた新規採用教師の皆さんが、至る所に3~5級の荒瀬が待ちうける教育現場という激流の川に漕ぎ出します。
そのうちの何%が沈せず瀬を乗り切ることが出来るか、また沈しても再乗艇して再び漕ぎ出すことが出来るか。
残念ながら沈してもスローロープを投げてレスキューしてくれる人はあまりいません。
みんな自分の仕事で手いっぱいです。
一方で、瀬を乗り切った時の達成感は格別です!
瀬があったとしても、あえてヒーローコースに行かなくてもよいのです。
正々堂々とチキンルートを選んでください。
新米教師の皆さんの健闘をお祈りいたします。
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by i-takebow
| 2024-03-29 10:43
| 日記・コラム
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